グラウト注入

 

 1.型枠設置  2.シール  3.注入口、空気抜き口及び充填確認口設置

 

・木製型枠、モルタル圧入時の圧力で破損や変形の無いように堅固な構造でする。

 

・帯型枠と躯体の隙間は、充填時のモルタルの漏れを防ぐため、発砲ウレタン材等でシール処理をする。

・注入口…基本として施工対象となる壁上部の中央部分に一カ所とする。複数の場所から注入せず、中央から両端にめがけ充填し、一定の圧力を維持する。

・空気抜き口…基本として壁上部の両端部分の天端に一カ所ずつとする。注入口から加圧充填されるモルタルが空気抜き口からあふれ出るのを確認し、空気抜き口のホースを折り曲げさらに少々加圧し、充填完了とする。

 4.試験練り  5.流動性試験・圧縮試験体作成   6.本練り

 

・流動性試験…水温、練り上がり温度確認後、J14ロート試験、1日に施工する毎に試験する。

・圧縮試験体作成…1日の打設はじめ、午後の打設はじめ及び最終打設後の3回とし、材齢ごとに1本とする。試験体は公的機関で試験を行う。 

 

・練り混ぜた内容器に所定量の水を入れ、ハンドミキサー等にて水を撹拌しながらモルタルを徐々に投入する。全材料投入後、約90秒の本練りを行う。

 7.モルタル充填  8.硬化養生  9.型枠取り外し

・注入口の圧送ポンプからのホースを圧力で抜けないようにシール材を用いてしっかり取付け、充填圧力を圧力計にて管理する。

・注入は一カ所で行い、一定方向に流れるようにし、空気溜りができないようにする。

・シール部分からのモルタル漏れや、型枠の変形などに注意する。注入中は型枠を叩いたり、衝撃を与えない。

・充填完了後は各空気抜き口からエアーの巻き込みのないモルタルが流出してくるのを確認し、ホースを折り曲げ結束線やテープなどで密閉し少々加圧し、注入を完了する。

 

・充填完了後3日間は振動や衝撃を与えないようにし、注入口や空気抜き口、シール部分などからモルタルの流出が無いように管理する。冬期、養生期間中は常に5℃以上の温度を保ち、ブルーシート等で外部と遮断し、凍結を起こさないように注意する。

・既存構造体とグラウト材との間に隙間が無いか目視により確認する。